1 空港
東莞へは中国国内の空港からのアクセスに比べると香港経由が比較的便利です。今回は香港空港からの入国を例にしましょう。 香港へは国内主要空港からの直行便が出ているので比較的アクセスは良いのですが、日本国内LCCのピーチ・アビエーションを利用するほうが格安で渡航できるようです。ただ、2015年8月現在、直行便は関西国際空港・那覇空港のみですが今後の拡張を期待します。 香港空港内はFreeWi-Fi化されておりかなり便利なのだが、やはり人が多く集まる空港のお陰で、電波状況の良い場所とそうでない場所があるのでどうしても空港内でFreeWi-Fiを利用したい場合はスマホ片手に広い港内をウロウロすることになります。
空港から移動についてですが、市内まではエアポートエクスプレスが便利です。もちろん、バスや地下鉄、タクシーもあるので、移動を楽しみたい方、複数人数での移動の際はそちらを利用するのも良いと思います。 今回の目的地は中国東莞ですが、香港で感じたことを幾つか。詳しい事はガイドブックやネットで調べていただければ良いと思いますが、生まれて初めての香港で感じたこととしてご紹介したいと思います。 香港といえばやはり香港島のイメージが思い浮かぶのではないでしょうか。海岸線近くまでそそり立つビル(マンション)ですが、近くから見ると築年数もかなり経過しているようなので「よく倒れないな」と心配になってしまいます。しかもその建物ですが困ったことに、街なかを歩いているとエアコンの水が頭上から滴り落ちるのでかなり厄介です。お陰で常に路面が濡れているような状況ですから足元にも要注意です。 次に九龍ですが、十数年前のイメージしか持っていない方は治安が悪いと思われがちですが、香港島より街中が明るいイメージを受けます。もちろん古い建物も多いのですがメインストリートであろう場所はブランドの看板やショップが至る所に立ち並んでいるようで若者が非常に多く非常に活気があるように感じました。 最後にマカオ。香港からは高速艇でのアクセスでイミグレも必要ですが到着すると明らかに雰囲気が違います。韓国などでは事前にパスポートチェックや荷物を預けなければいけないカジノも軽装で気軽に入れ、雰囲気だけでも楽しむことが出来ます。日が暮れネオンが輝く頃はまるで別世界です。一日あれば観光地を中心に歩いて廻れるほどのエリアで非日常を味わうには是非一度は足を伸ばしても良い所だと思いました。
2 移動手段
香港空港から目的地東莞へは電車・リムジンバス・乗り合いタクシー等、幾つかの方法が有りますが、今回は電車とリムジンバスを往復で使い分けてみました。 今回は、東莞でも工場地帯が目的地です。現地についてもタクシーを利用する事が必須な場所なので、電車・タクシー・リムジンバスの乗り方、雰囲気をお伝えできればと思います。 まずは電車、東莞へはホンハムから高速鉄道が運行していて、所要時間約70分、一日に数本運行しているので比較的安心です。イミグレもさほど混んでいないので多少余裕を持って発車までの時間を過ごせますが、発車時間に応じてイミグレへの案内が順よく行われるので時間が有るからといってゲートを離れるのは禁物です。 ここで目的地の東莞ですが、高速鉄道が到着する駅は常平駅です一般的には東莞駅とも呼ばれていますが、東莞駅はそこから車で数十分移動する事になります。 イミグレを通過後、常平行きの車両に乗り込むのですがひとつ注意が必要です。車両は常平行きと広州東駅に行く車両とに分かれており、間違えて常平行きの車両以外に乗り込むと停車してもアナウンスが流れず、うっかりすると終点まで乗り過ごすことになってしまいます。 ともあれ、車内は足元も広く、揺れも殆ど無いのでかなり快適に過ごすことが出来ます。車窓から見える光景はのどかな畑が観えたり、昔からある街並みが観えたりと移動中もなかなか飽きることは無いと思います。 常平に到着したら今度は入国のイミグレですが、ホンハムのイミグレと雰囲気が違うことに圧倒されるでしょう。まず、ホームを降りてイミグレに向かう通路や雰囲気が物々しい。特にやましい事がなくとも萎縮してしまいます。無事イミグレを通過したら次の試練「タクシーで移動」が待っています。 駅ビルにはマクドナルドやカフェが有るなど比較的不便がなく、両替も併設されているので予め両替をしていない場合はこちらで是非両替する事をおすすめします。 駅ビルを出るとタクシーを捕まえなければいけないですが、程なくして白タクの運転手が声かけてきます。一般的に白タクは止めるのが無難で看板の付いているタクシーを捕まえます。ただ、看板の付いているタクシーといえどもメーターを倒さないので、目的地までの住所やホテル名を紙に書いて見せて、ここで料金を交渉します。可能なら事前に目的地までの距離と、それからどの程度の料金がかかるのかを調べたほうが良いです。交渉がまとまって目的地まで無事着いのを確認したら料金を支払いましょう。 東莞のように中国国内では英語は全く通じないと思ったほうが良く、目的地までの案内は予め紙に書いて準備したほうが良いです。間違えた発音であらぬところに向かっていたなんてこともありえますから。